お知らせ

大型BSO結晶の安定供給体制の確立に成功

BSO結晶は、高エネルギー計測分野における有望なシンチレータ※材料として長らく注目されていました。しかし、これまで大型で高品質なBSO結晶 を高い歩留まりで製造することができなかったため、応答性や・変換効率で劣るCsIやBGOといった結晶が用いられてきました。このたび当社は、創業以来 改良を続けてきた連続原料供給結晶育成技術を用いることにより大型で高品質なBSO結晶を安定的に供給できる生産体制を確立しました。

また高エネルギー計測に使用されるシンチレータ結晶は、数百から数千個という単位で必要とされますが、それらの形状は多様で、それぞれ異なったテー パー角 が求められます。かつそれらの形状を高い寸法精度で仕上げることが要求されます。当社は、結晶育成技術に加えて、X線回折を用いた方位出し技術をベース に、切断・研磨技術を活用してかかる要求仕様に応えることが可能です。
同結晶を用いることにより、大規模核物理実験における取得データ量が大幅に増加し、同分野の研究開発に寄与することが期待されます。

当社は、同結晶を、米国で今月開催された核物理学界の世界的シンポジウム2009 IEEE NIS/MICに出品いたしました。

(※)シンチレータとは、電離性放射線が通過する際に発光する特別な物質のことで、この発光をとらえることで放射線の計測が可能になります。

第3回ものづくり日本大賞特別賞を受賞しました

当社社長古川保典をはじめとする当社設立以来の役職員6名は、提携先企業である株式会社SWINGの役職員4名とともに、このたび第3回ものづくり 日本大賞特別賞を受賞しました。

「ものづくり日本大賞」は、総理大臣表彰制度として我が国の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献し てきた「ものづくり」を着実に継承し、さらに発展させていくため、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材等を表彰する制度です。

今回の特別賞 は、(財)物質・材料研究機構によって研究開発された技術である高精度重量検出システム、高精密自動直径制御システム、原料粉末精密供給システムを備えた 結晶製造装置の開発、及び高歩留まり分極反転技術を確立し、実用化レベルの結晶および素子製造技術まで高めてきた業績が評価されたものです。

詳細は同賞HPをご覧下さい。

レーザー波長変換モジュールを新製品販売開始

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当社は、このたび、1ミクロンの赤外レーザー光の波長を半分の0.5ミクロンの緑色光に変換する波長変換モジュール部品の製品化に成功し、今月より製造・ 販売を開始します。

今回製品化に成功したモジュールは、オキサイド独自の単結晶であるタンタル酸リチウム単結晶、ニオブ酸リチウム単結晶基板を活用したものです。ま た、本モ ジュールは、通商産業省関東経済産業局が複数の中小企業コンソーシアムによる新規事業を支援する「新連携計画」の認定を受け、2007年7月から開発を進 めてきた成果を活用したものです。

レーザー波長変換モジュールは、光通信や光計測、光加工、光医療など幅広い分野への応用が期待されます。当面は、これら分野の企業の研究機関や大学へ試験 導入を促し、本格導入時に量産を始める計画です。

次世代光通信用の分散補償器の製造・販売を開始

当社は、このたび、日立金属株式会社からエタロン方式の高速光通信用可変分散補償器の技術移管を受けて、同製品の製造・販売を開始しました。分散補 償器 は、長距離伝送における光信号のひずみを修復(補償)する装置で、通信会社が2010年にも本格導入されるといわれる毎秒40ギガビット(現行の4倍)の 大容量次世代光通信網の構築に不可欠な部品です。当面は通信会社に試験導入を促し、本格導入時に量産に移る計画です。

当社は創業時から育んできた光学単結晶育成技術を中核に、光波長可変デバイス技術および光モジュール化技術への展開とこれら技術の融合を進めてまいりまし たが、今回の分散補償器の製造・販売はその戦略の一環で、今後の事業領域拡大の一つのマイルストンとなるものです。

第33回井上春成賞を受賞しました

当社は、このたび第33回井上春成賞を受賞しました。同賞は大学、研究機関等の独創的な研究成果をもとにして企業が開発、企業化した技術であって、 わが国科学技術の進展に寄与し、経済の発展、福祉の向上に貢献したものの中から特に優れたものについて研究者および企業に与えられるものです。受賞対象と なったのは、「欠陥制御育成による高機能光学単結晶」(研究者:北村健二 独立行政法人 物質・材料研究機構フェロー、開発企業:株式会社オキサイド)で す。 詳細は同賞HPをご覧下さい。

定比LiTaO3を用いた新記録

当社製結晶材料の Stoichiometric LiTaO3 (*MgO 1mol%添加)を用いて、独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)栗村直様によって作成された高効率波長変換デバイスで、高出力緑色レーザー(CW 16W)の記録が報告されました。 詳細は、NIMS様プレスリリースをご参照下さい。

Japan Venture Awards 2008を受賞しました

このたび、経済産業省などが組織する創業・ベンチャー国民フォーラムが全国の優秀な起業家を表彰する「Japan Venture Awards 2008」におきまして、当社社長の古川保典が起業家部門でフォーラム会長表彰を受賞しました。 詳細は同賞HPをご覧下さい。

日本経済新聞、 山梨日日新聞「 NTT-AT、KT結晶の量産体制構築に向けオキサイドに資本参加」

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は、次世代オプティカル・データ・ストレージ用レンズ等への応用が期待されているKT(KTaO3:タンタル 酸カリウム)結晶の量産体制の構築を進めるため、株式会社オキサイド(オキサイド)に資本参加しました。

日本経済新聞、フジサンケイビジネスアイ「オキサイドとSWINGが資本・業務提携」

つくば–独立行政法人 物質・材料研究機構(NIMS)の研究成果を実用化する目的で起業したベンチャー2社、株式会社オキサイドと株式会社SWINGは、資本・業務提携を進 め、生産体制の強化を図り、経営の効率化や事業のシナジー効果を追求していく。

日本経済新聞「浦和に開発・製造拠点、デバイス組み立て部品に参入」

オキサイドは自社の素材を活用した組み立て部品(モジュール)に参入する。さいたま市に拠点を開設し、新規採用の技術者を配置し製品開発と顧客開拓に取り 組む。光ファイバーなどと単結晶を組み合わせたモジュールを生産し単結晶製品の付加価値を高める。